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ダイナースクラブカードを個人で持っていて、事業の経費も同じカードで払っている——という方は少なくないはずです。確定申告のたびに明細から事業分を拾い出す作業は、地味にきつい。
ダイナースには、これを解決する方法が2つあります。法人カードの「ダイナースクラブ ビジネスカード」を新しく作るか、いま持っているカードに「ビジネス・アカウントカード」を足すか。この記事では、あまり知られていない後者の仕組みを公式情報にもとづいて整理します。
結論:すでにダイナースを持っているなら、年間11,000円で経費決済を分離できる
- ビジネス・アカウントカードは、本会員カードに紐づけて発行する経費決済専用のカード
- 年間手数料は11,000円(税込)。本会員カードの年会費とは別枠で、請求月も別
- 引き落とし口座を本会員カードとは別に設定できる(法人口座も可)
- 利用代金明細も本会員カードとは別に発行される
- ポイントは本会員カードと合算して使える
- 申し込めるのはダイナースクラブカードの会員のみ。法人格のない医師・弁護士・公認会計士も対象
- 申し込みは郵送のみ。オンラインでは完結しない
ビジネス・アカウントカードとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申込資格 | ダイナースクラブカードの会員(法人格のない医師・弁護士・公認会計士も対象) |
| 年間手数料 | 11,000円(税込)/新規発行時・次年度以降とも |
| 請求月 | 本会員カードの年会費とは別の月 |
| 引き落とし口座 | 本会員カードとは別の口座を設定可(法人口座を含む)/毎月1回の口座振替 |
| 利用代金明細 | 本会員カードとは別に発行 |
| ポイント | 本会員カードのポイントと合算して利用可 |
| ETCカード | 1枚につき最大5枚まで(所有する車載器の台数に応じて) |
| 申込方法 | 郵送のみ |
| 券面 | 「BUSINESS ACCOUNT」と印字される |
ポイントは経費決済で貯まった分を個人のカードと合算できるところです。ANAダイナースを本会員カードにしているなら、事業の支払いで貯まったポイントもANAマイルに寄せられる計算になります。
※ニューオータニクラブ ダイナースカードとMINIダイナースカードに付帯する場合は、2026年3月以降も5,500円(税込)。2027年3月以降は11,000円(税込)になります。
ビジネスカードとの違い
同じ「ダイナースの法人向け」でも、性格はまったく違います。
| 項目 | ビジネス・アカウントカード | ダイナースクラブ ビジネスカード |
|---|---|---|
| 位置づけ | 今あるカードに足す経費専用カード | 独立した法人カード |
| 年会費・手数料 | 11,000円 | 33,000円(基本会員) |
| 申込資格 | ダイナースクラブ会員 | 法人・団体の代表者/役員、個人事業主(法人格不要) |
| 追加カード | — | 最大4枚まで無料。3枚目・4枚目は1枚あたり年5,500円の維持手数料(2021年12月13日より前の入会は不要) |
| ポイント | 本会員カードと合算 | 追加カード分も基本カードに合算 |
| 主な特典 | 本会員カードの付帯サービス | freee会計の優待、加盟店優待「ビジネス・オファー」など |
| 海外旅行傷害保険 | 本会員カードに準じる | 基本会員で傷害死亡・後遺障害 最高1億円(利用条件付き) |
どちらを選ぶべきか
ビジネス・アカウントカードが向いている人
- すでにダイナースクラブカードを持っていて、その付帯サービスに満足している
- カードを使うのは本人だけ(従業員に持たせる必要がない)
- 新しく与信審査を受けたくない、与信枠を分けたくない
- 年間のコストを抑えたい(11,000円と33,000円で年22,000円の差)
- ポイントを1か所に集めたい
ビジネスカードが向いている人
- 従業員にもカードを持たせたい(追加カード最大4枚)
- freee会計の優待や法人向け特典を使いたい
- 個人のカードとは完全に独立した与信枠がほしい
- 法人名義での決済実績を積みたい
申し込む前に知っておきたい注意点
- 発行できないカードがあります。ダイナースクラブ ゴールドと、三井住友信託銀行との一部提携カードでは発行していません。JTB ダイナースカードは新規発行の受付を終了しています
- JALダイナースカード会員は、コールセンターに申込書を請求する流れになります
- 申し込みは郵送のみ。オンラインで完結しないので、書類の往復に時間がかかります
- 年間手数料は本会員カードの年会費とは別に発生します。ANAダイナース プレミアム(年会費198,000円)に付帯させるなら、合計209,000円です
経費を分けたあとにやること
明細を分けただけでは、経理は楽になりません。カードの利用データを会計ソフトに連携して、仕訳が自動で起きる状態にして、はじめて効果が出ます。カードを分ける目的は「申告のときに明細を眺める時間をゼロにすること」なので、ここまでやらないと中途半端です。
個人事業主なら、クレジットカードの明細を自動取得して仕訳まで作ってくれるクラウド会計を使うのが早い。
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よくある質問
Q. ANAダイナース プレミアムカードにも付けられますか?
A. 公式に発行対象外として挙げられているのは、ダイナースクラブ ゴールド、三井住友信託銀行との一部提携カード、そして新規受付を終了したJTB ダイナースカードです。ANAダイナース系は対象外として明記されていませんが、提携カードは扱いが異なる場合があります。申し込み前にダイナースクラブのコールセンターで確認するのが確実です。
Q. 何枚まで発行できますか?
A. 公式ページに発行可能枚数の記載はありません。複数枚が必要な場合は問い合わせ窓口で確認してください。
Q. ポイントは別々に貯まってしまいますか?
A. ビジネス・アカウントカードの利用分もポイントが貯まり、本会員カードのポイントと合算して使えます。経費決済で貯めたポイントを、個人のマイル交換に回すこともできる形です。
Q. 審査はありますか?
A. 本会員カードに紐づく付帯カードという位置づけで、新規に法人カードを作る場合の与信審査とは扱いが異なります。具体的な取り扱いは申し込み時に確認してください。
まとめ
- ビジネス・アカウントカードは、年間11,000円で経費決済を分離できる付帯カード
- 口座も明細も分かれるのに、ポイントは本会員カードと合算できる
- 従業員にカードを持たせるなら、年会費33,000円のビジネスカードが選択肢
- ゴールドや一部の提携カードでは発行できない。申し込みは郵送のみ
ANAダイナース プレミアムカードそのものの中身は実際に保有している立場から書いた体験談に、2026年の年会費改定については年会費改定のまとめにあります。
※年会費・手数料・特典・発行条件は変更されることがあります。申し込み前に必ずビジネス・アカウントカード公式ページおよびダイナースクラブ ビジネスカード公式ページで最新情報をご確認ください。本記事は2026年10月8日時点の情報にもとづいています。

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